子どもに求めるハードルの高さ。学校と家と。
おはようございます。
神戸・明石校 萩野です。
秋はイベントが盛りだくさんですね。
園や学校では、運動会や音楽会。
演劇発表会等々。
子どもたちは、この時期大忙しです。
最近の音楽会は、子どもたちが弾きたい学期を選び、事前に練習を重ねて「オーディション」を受けることで合否が決まり、選ばれた子どもがその楽器を弾けることになるという形をとっている小学校をよく耳にします。
(神戸周辺地域は子どもが多い学校はこのようになっています)
そして、自分で練習するのですが、それぞれ細やかな指導が入っているわけではないので、まず自分で楽譜を読まねばなりません。
音符が分かるだけでは不十分で、リズムも楽譜から読み取ります。
昔のように簡単な楽曲ではありません。
テンポの速いJ-POPやジブリの主題歌、複雑なリズムと音階の民謡などが選曲されています。
専門性の高い分野でありながらも、自己学習で、ある一定レベルまで達さないと合格できません。
しかも珍しい楽器は学年に1人~数名。
人気のある楽器は倍率15倍とか。
ピアノを習っていない子にはリズムを読めと言われても???
ピアノを習っている子でも、リズムを間違えずに理解し演奏することは難しく、ピアノの先生に聞いたり、経験者のお母さんに習い練習します。
最近はピアノを習っている子がとても多いので、そのような無茶ぶりでも、うまく演奏できる子がかなり出てくるのでしょう。
子どもたちは好きな楽器のために一生懸命練習します。
でも、楽譜を読めない、分からない子には
しんどい以外の何ものでもありません。
楽曲も毎年難易度を競うように、レベルがあがり、
まるで中学生の吹奏楽部の演奏のようです。
あまりにもハードルが高すぎて、
高学年になるとますます
「やりたいけれど、絶対無理。」となる子が出てきます。
挑戦することもあきらめてしまいます。
本来の教育の中で子どもたちが学びとっていくもの、、
自立した人間として社会に出ていく子たちが身につけておくべき力、
そんなものたちがすっかり抜け落ちていってしまうのではないかと不安になります。
お母さんたちも、そのような教育の中で子どもを見ると
「できる」「できない」で評価しがちになってしまっています。
周りのみんなは、上手にできるのにうちの子はできない。
何度教えても上手にならない。
そこに囚われていると、
お母さんにとって意味がないと思うことであっても、
子ども自身が頑張ってできるようになったことに目を向けられません。
オーディションで合格できなかったけれど、
自分ができそうな楽器を選んだ!
みんなのようにすべてを上手に演奏できないけれど、
このフレーズだけは合わせられるようになった!
こんな子どもの頑張り、成長を認めてあげられなくなってしまいます。
子どもによって、得意不得意があり、
子どもが超えられるハードルの高さもそれぞれ違います。
子どもが頑張れば超えられるハードルの高さ、を家ではしっかり見てあげたいです。
学校では過酷なハードルを乗り越えねばならないのですから。
その他大勢の人の言動に合わせることで
安心を求めてしまいがちになりますが、
周りに流されることなく子どもを見つめていきたいなあと思うのです。
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