発達支援インストラクターHagino

◆ごあいさつ◆

兵庫県神戸市で子どもたちの発達サポート・お母さんたちの育児サポートをさせて頂いている発達支援インストラクターHaginoです。

乳時期~思春期まで長い子育ての期間中、継続的にかかわれる教室にしたい!という思いを抱き、全てのこどもの豊かで強い心と体の土台作りのお手伝いをさせて頂いています。



乳幼児期の小さなこどもたちにはベビーマッサージやタッチケア、親子の触れ合い遊びを通して親子の温かいふれあいの時間を。


柔らかい脳は触れることの感覚刺激を受けて柔軟に変化します。脳の活性化で成

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言葉とかくれた気持ち

『今日はやらない。』車でお母さんに連れてきてもらいました。その途中でねむたくなりました。思わずうとうと。そんな中、到着。眠たいよね。『乗り込むときは元気だったのに。』とお母さん。今日は行かないと動かない子。こんな日もあるよね。以前はもうできない状態でしたが、今日は起きています。必死に戦っているかのようです。『せっかく、やろう!と思って来たのに眠たくて体が動かんし、嫌になるよなあ。』というと涙がポロポロ。まずはここまで来れた。教室に入ること、をゴールにしました。『別の日に。』というのは簡単ですが、この子の今の力と気持ちを考えると教室には入れる。目標を達成した方がよい。そう感じました。その後、自分の意思で教室に入りました。教室に入ることがゴールでしたが、入れば気分も変わり、笑顔に。何かお腹がすいたね。リンゴを一緒に切りました。形や色を観察。臭いもかいで、さわって。お母さんと妹、自分の三人にリンゴを三個ずつ分けたい。いくつあればいい?数えて数えて9個。おいしそうに見えるように。ピックも選んでつけてね。『お茶も!』そうだね。お茶も三人分用意してね。丁寧にそーっとコップにお茶を注ぎます。自分のは後で。妹とお母さんのお茶とりんごから運びます。よく考えてる。

WISKⅣ検査研修会

WISK知能検査はIQだけを見て、高い低い、障害があるのかないのかを検査するものではない。そんな単純なものではないのです。目でみて理解するのが得意とか、耳から聞いて理解するのが得意とか、短期記憶が苦手、集中できないとか。ただ表面的な『分かること』を並べるだけのものでもありません。その子の行動や表れを、自分の経験からのみの見方で理解するとき、もしかしたら、その子の本質を見抜けていないかもしれない。見えにくい、分かりにくいユニークな内面が隠されているがもしれない。その子を100%理解することはできないけれど、本質に近づき、その子がどんな子なのかを知るために、ひとつの手段として検査の数値からその子の背景を読み取るのだと考えています。大人でも時間とかなりの労力を使う検査です。ちょっと考えるだけでも疲れる。検査で子供たちにどうやって向き合うのか。同じ検査でも、検査をする側の向き合う姿勢や理解の仕方で、まったく違うものになり得ます。子供たちの捉え方も変わるはずです。検査は子供のために、子供の有利なものとなるべきです。子供たちの生きづらさが表れていれば、それは何からきているのかを知りたい。だからこそ、検査結果からその子の内面を見るとき、表面的な数値からではなく、さらに細かく比べて比べて、それから考えて考えて、点と点を丁寧に線でつなげていく必要があると思っています。ギフテッドや学習障害をもつ子の解釈は本当に奥深い。もちろん、全ての子達に言えることですが。講義をしていただいた小泉先生は、何十年もかけて、研究を重ねながら、子供たちに丁寧に向き合い続けてこられました。心理の専門家として、頑張って受けた検査が子供たちの生活や学習、未来になかなか生かされていない現状から、子供たちのために、つなげられる、意味のある検査解釈を、と尽力されてきました。子供たちの育ち、教育にかかわる者として、この検査を解釈できることは大きな意味をもつと思っています。 それは、ただスキルを身につけるのとは違う。判断するわけでもない。ただただ、子供たちの見えにくい部分を実際のその子の姿とつなげ、しんどいだろう部分の背景を知ること。可能性の広がりを知ること。どうしたら得意なところをさらに伸ばし、しんどいところに手を伸ばせるかの援助の方法が分かること。そして、お母さんがその子をより知ることができるために。だと考えています。『自閉症は目でみて理解しているんです!』と断言している方もおられます。そう単純なことではない。それぞれ違うから、一概に言えずスペクトラムなのです。個を丁寧に見られるように。気づいてほしい。分かってほしい。検査は誰のために、何のためにするのか。

こどもがやまを乗り越えるとき

『発熱して体調をくずしてから、ずっと立て直せず状態が悪いです。』夜寝れない食べられない昼間はずっと寝ている習い事に行けない行っても最後まで続けていられない。『行きたくない』と言う子を、決死の思いでお母様が連れてこられました。泣きじゃくり、できない理由を話し、お母様に反発します。不安の中にいるお母様。どうして良いのか分からない、心配でいてもたってもいられない、そんな気持ちが痛いほど伝わります。
今眠いから。と話す子に、そうなんやなあ。いつなら来れるかと聞く。来ない方法を探る子。その間に身体を触れたので、硬くなっている身体を緩める。もうかちこちになっています。そりゃあ、しんどいわ~動けんわなあ~と緩めていきます。この状態の中でも、これまでの関係があってこそ、身体に触らせてもらえると感じると感慨深いです。
今日は体だけ触っていてもいいよ。何時なら来れるかなあと話しているうちに、少しずつ落ち着いていきました。話をきりかえ、別の話題に周りが盛り上がります。
お母様も、子供たちも、みんなで体に触れて何とか楽になってもらおうとしました。そんな時間を過ごすなかで
『やる。』と言葉が出ました。顔つきが変わりました。
初めはぼーっとしていて意識運動が難しい状態でしたが、自分でやると決めた顔つきは真剣でした。
運動プログラムもいつも通り行い、徐々に動きに変化が見られ、丁寧で落ち着いた随意運動となりました。細かい動きの修正も自ら行い、意識の高まりを感じます。後半は表情も生き生きとしていき、思考が変化🌱『午後からの習い事も行く』と決めました。そして、予定のあるお母様を笑顔で見送り、教室で米をとぎ、ご飯をたき、大きめのおにぎりを二個も口にして満足気😊
その後は公言通り一人で習い事にも行き、夜も眠れたようです。また、その日から停滞していた宿題もできるようになりました。こどもの乗り越える姿を見られる喜びはひとしおです。こどもにはその力があるのです。体を整え思考を緩和することで、子供は自分で前にすすめると教えてくれました。

ビジョントレーニング研修

先週末は、LOF教育センター本部主催の研修でした。 視機能トレーニングセンター ジョイビジョン本部、米国国家資格であるオプトメトリスト(検眼士)である北出先生の研修です。 LOF教育センターでは、ビジョントレーニングの絶大な効果と取りかかりやすさ、そして保護者の方がふれあいの一貫で関わる方法として重視しています。本部認定のチャイルドライフサポーター資格には必須の研修となっています。目のことといえば、視力を真っ先に思い浮かべますが、視機能とは、視力とは異なります。 物を追いかけて見る力、遠くのものと近くのものに焦点を合わせる力、そして寄り目の力。それらを視機能といいます。 この視機能をしっかり専門的に見てくれるところはまだまだ少ないのです。 ただ、この視機能が弱くて困っている子はたくさんいます。 どの力がどれだけあるのか。どこが困っているのか。 どうしたらその力をトレーニングできるのだろう。 ここで言うトレーニングは、無理矢理できないことをやれと言う訓練のことではありません。 子供一人ひとりの能力に合わせて必要な動きやかかわりをすることを指します。 ただの筋トレではないのです。 しっかり脳神経系を刺激し活性化するものです。 研修では、丁寧に事例を示していただきながらご説明いただきました。 私はビジョントレーニングの大切さは認識しており、教室の療育プログラムにもたくさんの要素が散りばめられています。 でも、このように研修をしていただくことで、より理解が深まり知識が積み重ねられます。 教室にも還元していけるものができました。 ビジョントレーニングは、毎日の積み重ねで大きな効果があります。 ご家庭で親子のふれあいとして、楽しく続けること。 また、学校全体でクラスの取り組みとしてビジョントレーニングを取り入れられることも全国的に増えてきました。 学校で取り組まれるのが一番です。 是非学校の先生方に多く知っていただき、クラスに取り入れていただけることを願います。 子供の困りをただ表面的な指導方だけで何とかしようとせず、根本的に改善できる手だてを知り、実行していく必要があります。 私なりにできることをやっていきたいと思います。

子供の困りと身体を整えること

教室に通ってきてくれている子のお母さんから、最近の様子についてお話がありました。お話を共有させていただくこともご快諾いただきましたので、こちらでご紹介します。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄教室に通いはじめてから一番の悩みだった睡眠が早い段階で整い、学校への行き渋りがなくなりました。授業中もしょっちゅう眠ってしまっていた状態でしたが、それもなくなりました。宿題もとりかかれない状態でしたが、今は自分で考えて学校に行くまでにできるようになりました。一番実感しているのは本人です。字を書くスピードがあがり、『字を書きやすくなった!前とは全然違う。』と言います。また、書字が整い周囲から字がきれいになったと誉められるようです。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄教室に来はじめた当初は背中の反りは強く、筋肉は低緊張の身体状態で、使うべき筋肉や間接を使うことが難しい状態でした。きっと座ったり、立ったりする状態を維持するだけでも周囲が想像する以上に頑張っていたでしょう。身体がいつも張りつめていないといけない状態、想像できますか?首もストレートネックのような状態で、衝撃が加われば危険です。怪我も多く、お母さんはとても心配されていました。もともと素直でがんばりやの子です。真面目さと粘り強さでずっと乗り切っていたのだと思います。それを思うと胸がしめつけられる思いがします。使えていなかった身体を認識し、使い方を丁寧に修正しながら新たな動きを習得していくことで脳が学習し身体が整っていきます。姿勢が変わり、歩くジャンプする座るさまざまな動きに変化が見られます。効率的に動くことを自分自身で習得していきます。身体が整えば思考が変わります。今までこだわって進めなかったことに、柔軟性が見られ、新たな思考の切り替えができるようになっています。身体が変われば行動が変わり、心も動く。特別なことではなく、身体を認識してうまくコントロールできずに困っている子はたくさんいます。気づかれにくいのです。言えばなおると思われていることの方が多い。怠けているわけでも、やる気がないわけでもありません。この個のお母さんは、その困りに気づき行動を起こされました。本当にその行動の大切さを感じます。個の発達に必要な身体へのアプローチにより、脳神経にはたらきかけることで、困りは軽減していくのです。困りというのは、どれくらいを本人の困りと感じとるのかは個の意識で大きく変わります。何がよくて何が悪いという答えはありません。ただ、多くのかたに知っていただき、子供たちを見る視点が少しでも変わっていくことを願います。

こどもの発達の様子~人を思い、思考する、想像する

療育プログラムと知的能力開発プログラムに通ってくれているお子さんの成長のようすをお母様がお話してくださいました。教室に来てくれた頃は、アクセル全開で動き回り、ストップが効かなくて困っていることが印象的でした。だから、自分のペースで、周りを見て行動するのは苦手。そんなお子さんが教室に通い続けてくれるうちに、ゆっくり、ストップを効かせながら周りを見て合わせるようになってきました。そして、お友達に関心をもつようになり、大親友とよぶお友達ができたのです。大親友というお友だちのことを、いつも教室に来ると嬉しそうに話してくれます。家族旅行に行った際には、旅行先でたくさんのお土産屋さんを行ったり来たりして、その大親友にお土産を選んだそうです。14件もお店を回り選びました。大人から見ると、それ~??と思うようなものだったそうですが、お母さんはそんなに一生懸命選んだのを尊重したいと思われました。おばあちゃんが「それもいいけど、それはあなたが好きなものであって、こっちの方が喜ぶんじゃない?」と言って差し出したものは、実用的なものでしたが、本人がはっきり断り、『なんにも〇〇(大親友)のことを分かっていない。これが絶対欲しいはずなんだから!』と後でお母さんに訴えたそうです。相手を思い浮かべ、相手が喜んでくれるものを想像してプレゼントやお土産を選ぶって、情緒が育ってきていないとできません。お子さんの世界が大きく広がっていく様子を感じます。もちろん、想いを込めて選んだお土産は、大親友に「こんなのが欲しかったんだ!」と心から喜んでもらえたそうです。本当によくその子のことを考え、分かっているんだなあと感心しました。また、最近ごっこ遊びに夢中になっているそうです。ごっこ遊びからも、象徴機能がうまく働くようになってきたことがわかります。言語やイメージなどの象徴を使うことで、実物から離れても、想像したり、思考が活発になり、概念化を進めることが可能になります。発達が加速しています。そんなエピソードを伺うことができ、私もあついものがじわじわと心に広がりました。これからの成長が楽しみです。(記事の掲載は保護者の方の了承を得ております)