療育と脳を育てる教室|発達のことならLOF教育センター神戸・明石校へ

LOF教育センター神戸・明石校のプログラムは脳の未熟な神経伝達回路をつなぎ、強化することで、こどもたちの可能性を拓き、発達を促進させます。全てのこどもたちに発達の土台を!

言葉の発達の遅れと療育プログラムの関係

「言葉の発達の遅れ」で健診で指摘を受けたり、親御さんが不安になり受診されることが多いようです。

まったく言葉を発しない子もいますが、日常的に繰り返されることばについては、大脳の神経回路に入力され、自動的に出力されるので、単語を言える、オウム返しができる子もいます。

しかし、これだけではコミュニケーション、意思の疎通は図ることはできません。

そこから、意味のある言葉を発していくためには、思考・理解・判断・表出という認知過程をたどっていく必要があります。

言葉の発達は、知覚・記憶・意識の認知機能と密接に結びついています。

まずは、その個を取り巻く親や支援者などのあたたかな愛着行動を通して五感で刺激をうけとり、人への関りを求めるようになり、そこから表現しようとする子どもの意思があったうえで、身振り・手ぶりを通して、そして自分の得てきた知識の中で思考し、言葉の持つ意味を理解し、どの言葉を使うかを判断し、ことばを使って表現するようになります。

この認知過程を順序立てて働かせるのが、小脳と脳幹です。

運動機能は身体全体の「刺激を受け取る感覚器官」から「反応となって表れてくる筋肉などの器官」へと、刺激の橋渡しをする中枢神経系(大脳ー脳幹ー小脳ー脊髄の相互作用)を支えており、中枢神経系の成熟と密接にかかわっています。

発達に遅れのある子どもは、この中枢神経系の全体的なはたらきが不全である状態です。

中枢神経系の働きは、単に歩いたり走ったりする運動行動(本能的・生まれつきもつ運動機能)と違い、意識的で、意図的である随意運動が可能にならない限り、刺激をうけて動こうとはしません。

私たちの普段の生活の中では、意識的な随意運動というものをほとんど行っていないことに、私は学びを始めてから知りました。年を重ねていくとともにこの中枢神経系の働きは弱くなります。

でも、発達しないわけではなく、ただ、年齢が低ければ低いほど、刺激を受けやすく、発達しやすいということ、また意識して使わなければ弱化していくということです。

意識的、意図的な随意運動を通してこそ、この中枢神経系を刺激し働かせようと動きます。

プログラムでは、支援者が愛情をもって子どもと真剣に向き合い、子どものさらなる発達を目指して内容を組み立てていきます。そして、支援者と親が手を持ち、一緒に参加することによって、子どもが参加する意識を向け、子どもの自発的な意識運動につなげていくのです。

子どもの自発的な意識運動が認知機能の発達を導き、認知機能の発達が思考・理解・判断・表出を可能にし、情緒や社会性を育んでいきます。

一見、ことばの遅れや手先の不器用さなど、表面的な表れにだけ目が向きがちですが、発達には順序があり、土台が必要です。

やまもと式S&E療育プログラムは、その土台を築いていく理論に基づいたアプローチです。

参考文献)小関康之 著;発達障害の子どもの明日を拓く,2012

     今井むつみ著;ことばの発達の謎を解く,2013