発達支援インストラクター

個性豊かな子どもたちは、周囲の環境によって生きづらさや学びづらさをもつことがあります。これから未来を歩く子どもたちが、社会で強く幸せに生きていくために必要な支援をしています。子どもたちが発達していくために、真剣に向き合っています。
困りごとをもつ個性豊かな子供たち、お母さんが困ったときに立ち寄れ、自信をもって歩いていけるよう、丁寧なサポートを総合的・継続的に行います。

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一周年を迎えました

暖かい春のほっこり日差しに、うとうとしてしまいそうな毎日が続いていますね。もう今日から4月。はじまりの季節。LOF教育センター神戸・明石校は、おかげさまで1周年を迎えることができました。本部代表から学び得たものを、少しでも地域に還元したいとはじめた教室。この前の教室では、Bくんが『先生、一周年やなあ!』とにこにこしながら言ってきてくれました。本当に嬉しかったです。教室に興味をもっていてくれる、その気持ちを思うと心がほっこり温かくなりました。この一年は、激動の一年でもありました。通ってきてくれている子たちが私にそれでいいんだよ、それではいけない、と全身で多くを教えてくれました。 保護者の方々は、ご不安もあったでしょうが、私の思いに賛同し協力してくださいました。そして、私の家族もバタバタと慌ただしかったであろう私を支えてくれました。皆さんのおかげで一周年という節目を迎えられたことを心より感謝申し上げます。これからも、頑張っている子どもたちに、教室に、たくさん還元できるよう学びを深めていこうと思っております。また、今後も子達や保護者の方々と寄り添いながら、皆が向上していける教室をめざしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

療育とは②~身体の使い方

身体にとって必要なものとはいったい何でしょうか。良く必要と言われる、体幹。体幹は大切です。でも、トレーニングでただただ腹筋などの体幹筋を鍛えればよい、ということではありません。どう使うか、が大切です。たくさん筋肉をつけても、その筋肉をうまくコントロールして動かさなければ、ただ重たいだけのものになってしまいます。自分の体を使いやすく、無駄な力を省いて最適な状態で動かせることが理想です。大人でも難しい。というよりも、大人の方が強い癖をもっていて修正が難しい。日常生活では、自分の使いやすい筋肉・関節だけを使ってしまい、本来使うべき部位が使えず余計なところに力が入りすぎています。だから、鍛えているようで、つくべきところに筋肉がついていないことがほとんどです。また、疲れやすかったり、どこかしら痛みを生じたり、ケガをしやすくなっていたりします。子どもたちも自分の好きな(得意な)体の使い方を続け、強い癖となって表れていることが多く見られます。強い癖は身体のバランスを保てず、どこか違う部分に過剰に力がかかっている状態になっていることがほとんどです。お子さんの立ち姿や歩き方をよく見てあげてください。自分の体を知り、コントロールできるようになると何より自分が楽になり自分の本来の力が発揮できます。最適な状態に近づけていくためには、意識化が必要です。自分が使いやすい体の部位だけでなく、もっとここをを使った方が楽になるよ、という部分を見つけて動かそうと意識するのです。意識化を行い、コントロールをしてくれるのはやはり脳です。脳神経ネットワークをどれだけ活性化できるか、なのです。自分の癖を自分で最初からわかるのは、難しい。だから、インストラクターが個の身体の使い方を見てその子にとって「良い」動きが学習できるようにかかわります。見極めが重要なアセスメントとともに、丁寧で細かなアプローチが必要です。伸ばしていきたいユニークな部分と生きづらさにつながるゆえに修正する部分、とが混じり合う思考のように体にも個性が表れます。療育プログラムを粘り強く続けることで、意識化が可能になると、子どもたちに変化があらわれます。それまでできなかった体の使い方ができるようになった =それまで考えられなかった思考が可能になったということを子どもたちが教えてくれます。子どもたちの体と心の育ちを促進する療育を。

教室で大切にしていること~知的能力開発プログラム

神戸明石校に通ってきてくれている生徒たち、皆それぞれ個性豊かで本当に可愛いです。接する時間や濃度が濃く慣れはなるほど、この子のためにもっと何かできないか、もっと伸ばすためにはどうするか、そんな思考がぐるぐる頭を駆け回ります。そんなことを日々考えていると、自然に愛着が沸いてくるのです。個を伸ばすためには、自分の学びをそれだけ深めていく必要があるだけに、いつも忙しそうだと友人には言われるけれど、それ以上に子達から教えてもらえる喜びがあります。感動があります。自分の学びを止めたら自分を信じてきてくれる生徒に、親御さんに、失礼です。見映えだけが良いところにはなりたくはないのです。それに、私自身が満足しないでしょう。今来てくれている生徒が成長すればその成長に合わせて関わりは必然的は変化していくはずです。受け入れる子達の年齢も広がります。やまもと代表は、そうやって生徒を大事にしてきました。私も通ってきてくれている生徒を大事に見たい。自分の最大限を尽くせる範囲で、丁寧に。必要な時期に、必要なアプローチを。地域で子どもを育てることが難しくなりつつある現代です。温かいまなざしが少なくなりつつある現代です。表面的なことをただこなす場にはしたくはありません。今日の知的能力開発プログラムの研修で改めて感じました。こんなに個を大事に育ててくれる、考えてくれるところは果たしてどれだけあるだろう、と。ワーキングメモリーや視機能、ソーシャル、アカデミックスキル、それらをただ単純にトレーニングするだけでは、人間としての奥深さや温かみは感じません。私たちは、必要なスキルを獲得し、伸ばすためのアプローチをする上で、人間味のある関わりをもって、子達を親御さんと一緒に育てていきたいと思っています。AIの発展により、多くの職業が人間からAIに移り変わる時代になります。人間は人間にしかできないユニークで柔軟な思考を求められます。そんなユニークな思考を伸ばすには、それ以上にこちらがユニークで柔軟にかかわることが必要です。私なら、自分の子は絶対に個をしっかり見つめ、育てようとしてくれるところに通わせたい。それが一番の願いです。だから、うちの教室はそれを自信をもって、胸を張れるところでありたいと思います。

深く学ぶということ

こんにちは。神戸・明石校 萩野です。 私の学生時代を振り返って、学んだことで覚えていること・・・記憶をたどっても、授業の中で覚えていることって、ほとんどないのが本音です。 数学の難しい方程式や社会の歴史で暗記したことも。英語でたくさん詰め込んだ単語や文法も今では正確に書けたり、話せるかと言われると、自信はありません。  では、どんなことが思い出されるのかというと… 小学校3・4年生の月に一度のお楽しみ会のために皆で企画し、放課後には買い物に出かけ、進行も考えて実行したこと。道徳で同和問題や戦争について、自分たちで記事を集め調べ合ったり、体験者に話を聞いたり、それを皆で話し合ったりしたこと。 中学生・高校生は残念ながら授業の記憶はほとんどなく、部活動のことばかりが思い出されます。 ただ、高校生の受験期に小論文を書くために部活動の先生がほぼ毎日のように課題を出し、時間を削って見てくれたという記憶は鮮明に残っています。伝えたいことを表現できないもどかしさに苦戦し、涙することもあったけれど、先生が向き合ってくれた経験は未熟な時期ながらに感じました。また、その期間に読んだ本や聞いた話は、私の世界を広げてくれました。 小学校6年間の中でも3・4年生の担任の先生は、体験と学習を結び付け、深く学ぶ機会を与えてくれていたように思います。理科の実験も図工の制作もこの時期の作品はなぜか色濃く記憶に残っています。クラスも一体感があり、振り返るとあのような経験は学生時代の中で、他になかったように思います。 外に出かけること、体験することはたくさんあっても、そこから深い学びにつなげられるかどうかは、先生の考え方や価値観によって大きく違いました。 深く学ぶということは、想像力を刺激し発達させます。 多く知っていることが、想像力をはたらかせるわけではなく、私たちは知らないことについて想像力を働かせることはできないのだということです。これはLOFで教わりました。 何かについて知れば知るほど、私たちはそれについてさらに想像力を働かすことになるのです(Egan1997)。 どういうことだ?なんでだろう?もっと知りたい。そんな事柄に対しての取り組みが想像力を刺激していくのでしょう。 広く浅い知識の土台ではなく、一見遠回りで無意味ではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、そのような学びが深まることで、一つの学びが別の学びにつながり、広がりをもっていくのです。 LOF教育センターでは、中学生以降の子たちのグループワーク学習や、若者たちの学びの場である、ソーシャルラーニングスクールでは深い学びを続けており、彼らの目を見張る成長を目の当たりにしています。 ユニークな子を伸ばすには、ユニークな子育てを。やまもと代表の言葉です。 冬の野菜と言われて、名前をどれだけ挙げられるでしょうか?漢字、匂いや味、野菜の旨味や栄養を残す調理方法は?食品ロスって?何が問題なの?どう考えよう。私たちにできることは?学びはいくらでも深くなります。 子どもたちに本物の学びの機会を。

縄跳びと目標と達成感。こどもの力。

息子の幼稚園では縄跳びに力を入れています。回数の目標はありますが、子どもによって進みかたも違えば、発達の積み上げている土台も違います。それぞれ個人によって、目標も違ってくるはずです。縄跳びは、手を回し続ける、縄が地面についたらその場でジャンプする等、一度に意識する動作が重なり難しいです。息子は、やりたい気持ちはありつつも、苦手意識からか、自らやろうとはしませんでした。僕はまだ2、3回しか跳べへん。と息子が言います。土台はできてきているし、焦らなくてもいい。でも、苦手意識から避けるよりも、やってみよう!と息子に伝え、一緒に練習することになりました。まずは息子の跳びかたをじっくり見て、縄跳びに必要な動作をわけていきます。縄をまわし続けること。その場でジャンプをし続けること。リズムをとりスピードを調整すること。ブーメラン遊びをして縄を回したり、片手ずつで一緒に縄を回して、家族に跳んでもらったりしました。また、リズムは縄をおいて、手を叩いてジャンプしたり、人が跳んでいるのを見て声を出してリズムをたーんたん、等と確認をしたり、歌を歌ってジャンプしたり。家族みんなで縄跳びをすることもありました。父の三重跳びやはやぶさを見て、子たちが、父のように跳びたいと思うこともまた良い時間になります。そうしたら、息子に跳びたいと意欲が出てきました。目標5回。5回跳べました。嬉しくなり、10回跳びたいとまたがんばります。10回跳べると、また勢いづき、15回、20回跳べるようになりました。○○くんは、もっと跳べるねんで。と息子が生き生きした表情で言いました。じゃあ、○○くんはめっちゃくちゃ練習してがんばったんやなぁ、かっこいいなあと私が言うと、そうやな!と言ってまた縄跳びを汗だくになってやっていました。次の日には、僕は20回跳べるようになったから、今度は30回跳ぶわ。それで、30回跳んだら40回。40回跳んだら50回。、、、90回跳べたら、100回まで頑張るわ。と、自ら目標設定をしていました。幼稚園からお友達と縄を持ち帰り、練習の日々(笑)今では300回跳べた!1000回まではまだまだやな、と。まさに好奇心を充たすべく目標を達成していくことが楽しくて仕方ないのです。子どもには、こうした経験が必要なんだと教えてもらいました。回数でなく、その子のペースでその子の乗り越え方で。小さな子も、きっかけや環境によって自分で目標を立てられるようになります。目標を達成する毎に自分で目標をかえて、またそれに向かって頑張ります。達成することにとても素晴らしい喜びを感じています。この経験は、縄跳びに限らず、すべてのことにつながります。教室の療育プログラムもまさにこの目標達成の連続です。子どもってすごい!親も一緒に楽しませてもらおうと思います。